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道民の切実な願い実現をめざす 知事・道議選挙の重点政策(2006.12.5)

   

冬期援護制度と特例一時金は命づなです(「ほっかい新報」11・12号外)を発行

   

くらし・福祉優先市民にあたたかい札幌市政を ─札幌市長・市議選挙にのぞむ日本共産党の訴え(2006.10.16)

   

明日への希望がもてる北海道を ─知事・道議選挙にのぞむ日本共産党の訴え(2006.10.11)

   

日本共産党道議会議員団の実績と役割 (2006.7)

   

日本共産党札幌市議団の役割と実績 (2006.7)

   

夕張市の財政再建団体化をどうみるか ―日本共産党の見解 (2006.7.28)

   

厚生労働省の新たな季節労働者対策(案)と、短期雇用特例一時金廃止の動きについて (2006.7.25)

   

小泉「構造改革」の北海道版、「新行財政改革」を社会的反撃で撤回させ、道民参加で練り直しを    〜「新行財政改革」に対する日本共産党の見解〜 (2006.2)

   

「コンパクトな道庁」かかげ道政の大改造 〜道民生活と地域経済をこわす新「改革」の再検討を〜(2006.2.12)

   

 

 

道民の切実な願い実現をめざす 知事・道議選挙の重点政策

 

2006年12月5日 日本共産党北海道委員会

 

 

〔目次〕

 

一、

住民負担増に反対し、くらしを守り、福祉・医療・介護の拡充をすすめます

 

@

「雪だるま式」負担増ストップ

A

医療、高齢者福祉を拡充します

@

医療、介護を拡充します

A

高齢者福祉を拡充します

B

医師・看護師不足を解消します

C

障害者支援を拡充します

D

福祉灯油を拡充します

 

働く人の権利と雇用を守ります

 

@

解雇を規制し、異常な長時間労働とサービス残業をなくして、新規雇用を増やします ─ 人間らしく働くためのルールを確立します

@

無法なリストラを規制します

A

長時間労働とサービス残業をなくし、有給休暇の完全取得で新たな雇用を拡大します

B

地域最低賃金の引き上げ、公正な労働行政をすすめます

C

女性差別を根絶します

A

未来をになう若者の雇用を拡大します

@

派遣労働者の改善、労働基準法の徹底をはかります

A

健康保険、雇用保険など社会保険への未加入をなくし、若者の雇用と権利、労働条件を守る行政施策を抜本的に充実します

B

失業者の生活と職業訓練を保障し、再就職への道を開きます

C

道民生活を支える分野での公的雇用を抜本的に拡充します

D

建設労働者の雇用の安定をはかります

 

三、

農林漁業を基幹産業にすえて再生し、安全な食料の安定供給をはかります

 

@

米対策、みんなが担い手の農政をすすめます

A

価格、所得保障を充実し、食料自給率を早期に50%台に回復します

B

北海道から「食の安全・安心」を発信し、新規就農者の支援をすすめます

C

BSE対策と輸入農水産物のチエックを強化します

D

漁業・水産業を振興します

E

林業の再生で地域の活性化をはかります

 

四、

子育て、教育条件整備の充実、少子化克服へ力をつくします

 

@

少子化の克服と子育て不安を解消します

A

教育条件を整備します

B

みんなが気楽に楽しめるスポーツの充実と文化の振興をすすめます

 

五、

中小企業に支援をはかり、地域経済の活性化をはかります

 

@

基幹産業にふさわしく、中小企業支援を強めます

A

中小企業・業者に対する金融対策の充実をはかります

B

地域に根ざす商店街の活性化をはかります

C

福祉・環境など、地域密着の公共事業をすすめます

D

食品、木製品加工や自然エネルギーを生かした産業を起こし、地場産業の振興をすすめます

E

エネルギー政策を見直します

 

六、

ムダと浪費の大型公共事業を見直し、生活環境整備を重視します

 

@

公正な評価制度を確立し、道民参加で公共事業をチエックします

A

サンルダム、苫小牧東港などのムダな大型開発を中止します

B

住宅、福祉、環境など道民生活優先の公共事業をすすめます

C

「口利き」と天下り、企業献金の禁止で「官製談合」を根絶し、清潔な政治を実現します

 

七、

地方切り捨てと市町村合併の強制をやめ、市町村を応援し、地方自治をひろげます

 

@

合併強制をやめ、「合併構想」を見直します

A

道の「行財政改革」を見直し、市町村を応援します

B

産炭地・過疎地などに対する特別支援をおこないます

C

地方自治をたかめる道州制論議をすすめます

 

八、

憲法と平和、教育基本法を守ります

 

@

憲法改悪を許さず、教育基本法を守ります

A

米軍機訓練の千歳移転に反対します

 

九、

道民に開かれた道議会に改革をすすめます

 

@

代表質問を毎回の定例会に復活させます

A

海外視察(議員1人120万円)を凍結・中止します

B

政務調査費の削減と使途の全面公開をすすめます

 

知事、道議選挙で道民の緊急切実な要望を実現するため、日本共産党は、次の政策をかかげてたたかいます。

 

一、住民負担増に反対し、くらしを守り、福祉・医療・介護の拡充をすすめます

 

  今年六月にはいって、各市町村から住民税の納付通知書が送付されると、「納付通知書を見てびっくり。非課税だったのに何で?納得できない」「税金がいきなり10倍、高齢者は早く死ねということか」など、市町村窓口に問い合わせや抗議が殺到しました。
  この増税は、自民党と公明党が強行したものです。
  自民、民主、公明などは、道民の負担増に反対する共産党提出の意見書に反対(06年9月道議会) 、採決のために奮闘したのは共産党道議団だけでした。公共サービスとして頼りになる福祉・医療・介護を充実する道政が求められています。

 

@

「雪だるま式」負担増ストップ

庶民大増税の中止を国に求めるとともに、増税に連動した国保・介護保険料や公営住宅料家賃の値上げなど、「雪だるま式」負担増から道民を守るため、減免制度などの創設・拡充をします。

A

医療、高齢者福祉の拡充します

@

医療、介護を拡充します

  介護保険法が改悪され、多くの高齢者が介護サービスを奪われています。軽度者の車イス、介護ベッドがとりあげられる事態もおきています。

高齢者などの医療費窓口負担引き上げに反対し、引き下げを求めます。

国民健康保険の市町村への助成事業を復活し、安定した国保事業を支援します。

障害者医療と難病医療助成を拡充します。

療養病床の廃止をやめさせるよう働きかけるとともに、受け皿となる特養ホームや老健施設を増設させます。

リハビリの日数制限をやめさせるよう国に求めます。

A

高齢者福祉を拡充します

「北海道高齢者福祉支援条例」を制定し、住宅改修・福祉除雪・配食サービス促進のため道の助成事業を開始します。

道独自の介護保険料、利用料の減免制度を創設します。

B

医師・看護師不足を解消します

  北海道の医師の不足は深刻です。とりわけ産婦人科・小児科医師の不足は「子どもを安心して産めない」事態が広がり、医師はじめ医療スタッフの不足解消がいそがれます。

道に小児科医師・産婦人科医師の確保の特別対策をとらせ、札幌医大などの地域枠での定員増を国に強く求めます。研修・労働環境改善などの対策をしっかりとり、地域医療を担う医師を育てます。

看護師の需給見通しを見直し、再就職支援・労働環境改善で看護師確保をすすめます。地域住民にとって欠かせない通院手段の確保のため、生活交通の充実を支援す。

C

障害者支援を拡充します

  「障害者自立支援法」は、障害が重い人ほど負担が重くなる応益負担の導入により、大幅な利用者負担増となり、施設からの退所や報酬の激減による施設運営の悪化など、問題点が噴出しています。国や自治体には、障害者の人間らしく生きる権利を守る責任があります。

障害者自立支援法による「応益負担」の撤回などを国に求めるとともに、市町村の軽減策、地域生活支援事業に道が財政支援を開始します。

施設への報酬減によって施設運営の継続が危ぶまれる事態に直面しています。施設運営が継続できるように、運営費補助を実施します。サービス提供できない地域が出ないよう基盤整備をすすめます。実態に見合った障害認定と支給決定がすすむよう助言します。

D

福祉灯油を拡充します

  住民税の大増税、介護、国保料の値上げによる負担増に追いうちをかけるような灯油代の高騰にたいする対策がまたれています。

昨年、全道で福祉灯油を実施したのは51自治体です。道の地域政策総合補助金の基準が最低百万円以上の施策となっているため、この基準を引き下げ、全道の市町村で福祉灯油が実施できるよう求めます。

 

二、働く人の権利と雇用を守ります

 

  自民、公明内閣の「構造改革」によって、国民生活が根底から破壊され、格差と貧困が広がっています。道内では、生活保護受給者は年々増加し、全国二番目の高さです。非正規雇用労働者が労働者の4割近く、80万人を突破し、女性では過半数を越えています。完全失業者は15万人(失業率5・3%)、青年の失業率は10%を越え、他の世代の2倍という深刻な状況です。
  失業が引き金になって進学をあきらめる、家を失うなど痛ましい事態が広がっています。「ワーキングプア」(働いているのに生活保護水準以下の暮らししかできない人たち)と呼ばれる〃働く貧困層〃が急速に拡大しています。
  こうした事態は、日本の産業や社会にとっても放置できません。政府も「フリーター」の増加は「日本経済の成長を阻害する」(国民生活白書)としており、若者の自立を妨げ、少子化の原因にもなっています。
  雇用の安定は、道民のくらしと地域経済を守る上でも、一人ひとりの道民の生活基盤を確立し、人間性を取り戻すうえでも、道政がいま力を入れて取り組むべき課題です。

@

解雇を規制し、異常な長時間労働とサービス残業をなくして、新規雇用を増やします ─ 人間らしく働くためのルールを確立します

@

無法なリストラを規制します

道に「雇用対策本部」を設置し、実効ある雇用対策をすすめます。住民生活と地域に大きな影響を及ぼすリストラ計画について、事前協議などを義務づける独自のルールを確立します。

道の「企業立地促進補助金」を受けている企業で、「常用雇用」といいながら、事実上の短期雇用のくり返しとなっている例もあり、「安定した雇用」の確保をはたさせる指導をつよめます。同時に国に対して、労働者の人権を守り、労働契約のルールを確立する「解雇規制・雇用人権法」の制定をつよく要求します。

A

長時間労働とサービス残業をなくし、有給休暇の完全取得で新たな雇用を拡大します

サービス残業をなくすだけでも、道内で新たに7万人を越える雇用増になります。

国に対して、労働基準法を抜本的に改正し、残業時間を一日2時間、月20時間、年120時間に制限するように要求します。当面、道に対し、厚生労働省の「サービス残業根絶にむけた通達」や、「残業時間は年間360時間、月45時間を上限とする」との大臣告示の厳正な実施をすすめるよう、監督、指導を強めることを求めます。

B

地域最低賃金の引き上げ、公正な労働行政をすすめます

道の地域最低賃金を「月額15万円以上、日額7400円以上、時給1000円以上」をめざします。

地方労働委員をはじめ、各種審議会委員の公正な選任を求めます。

C

女性差別を根絶します

  男女賃金の格差やパート労働者、派遣労働者への差別的な扱い、男女の昇格格差、妊娠、出産にともなう解雇などについて、必要な勧告をおこない、優良企業は顕彰し、公表します。DV(ドメステックバイオレンス=配偶者間暴力)の配偶者間暴力の被害者の自立支援、救援体制を強化します。

A

未来をになう若者の雇用を拡大します

@

派遣労働者の改善、労働基準法の徹底をはかります

社会問題になっている偽装請負や派遣会社の法令違反、業務請負会社の法令違反がおきていないかどうか、関係省庁・自治体とも協力し実態調査を行います。道の「企業立地促進補助金」を受けている企業に対しては、立ち入り調査も行い、違反があるならただちに改善します。

「労働ガイドブック」をさらに増刷し、労働行政でも学校教育でも労働者の権利を知らせることを重視します。さらに、簡易なものを作成し、高校生・学生に配布します。道に「雇用110番」を開設し、雇用問題の相談にのります。

無法な解雇、雇い止めや短期・反復雇用をなくし、若者の雇用責任を果たさせるよう行政指導を強めることを求めます。国に対し、「パート・有期労働者均等待遇法」「派遣労働者保護法」の制定を要求します。

A

健康保険、雇用保険など社会保険への未加入をなくし、若者の雇用と権利、労働条件を守る行政施策を抜本的に充実します

ジョブカフェ事業の継続、仕事探しや労働条件などあらゆる雇用問題の相談と解決をはかる相談窓口を設置します。NPO法人などによる相談活動を支援します。

フリーターにも職業訓練の場を保障します。訓練中の生活保障のために、有給の職業訓練制度や訓練貸付制度を創設・整備します。

若物向けの公営住宅の建設や家賃補助制度、生活資金貸与、失業中や休職中の保育園入所など若者の経済的自立への援助をすすめます。

B

失業者の生活と職業訓練を保障し、再就職への道を開きます

雇用保険の給付期間を現在の300日から一年間まで延長することを求めます。雇用保険が切れ、生活が困窮する失業者への生活保障、失業者の子どもの教育費や住宅ローンなどの緊急助成・つなぎ融資制度を創設することを求めます。

再就職の機会を広げるために、専門学校なども活用して職業訓練制度を抜本的に充実させることを求めます。フランスでは、職業訓練への資金提供を企業に義務づけています。ドイツには、企業が職業訓練生を一定の報酬を支払って受け入れ、終了後は正社員として採用するという制度があります。これらに学び再就職への道を開きます。

国と自治体の協力による臨時のつなぎ就労の場を確保することを要求します。

C

道民生活を支える分野での公的雇用を抜本的に拡充します

  総務省の「新地方行革指針」にもとづく道職員削減計画を根本的に見直し、住民生活支援、環境など道民サービスに不可欠な部門の人員を計画的に増やします。

介護 ─ 道の「高齢者保健福祉計画・介護保険支援計画」の達成のためにもホームヘルパーを増員することが必要です。同時に身分保障を確立します。

理学療法士・作業療法士 ─ 道の理学・作業療法士配置計画に照らしても不足しており、養成体制の確立と身分保障を確立します。

教員 ─ 小中学校で計画的に30人学級を実施し、そのために必要な人員とされる4331人の増員をはかります。

防災 ─ 道の消防職員配置基準数に大きく不足しており増員が必要です。

環境保全 ─ 森林の荒廃をくいとめ、造林・保育・間伐などにたずさわる職員の雇用を拡大します。

D

建設労働者の雇用の安定をはかります

地域住民の避難場所にもなっている学校の耐震化や傷んだ校舎の改修、道営住宅建設と改修事業の促進、特別養護老人ホームの建設、痴呆老人のためのグループホーム、デイサービスセンター、訪問看護ステーションなどの生活関連公共事業の拡充にとりくみ、中小企業の仕事と雇用を増やします。

道の公共事業の施策にあたっては、分離・分割発注をひろげます。市町村振興基金を元に戻し、公営住宅や校舎の修繕・改修などの事業を促進します。また、賃金、有給、休暇、退職金などの雇用の安定をはかります。

建設・季節労働者の生活と建設業者などの経営、地域経済に重要な役割をはたしている「冬期援護制度の拡充」「特例一時金の廃止・改悪反対」を強く国に働きかけます。

 

三、農林漁業を基幹産業にすえて再生し、安全な食料の安定供給をはかります

 

  北海道農業は、自民党がすすめる輸入自由化と多数の家族経営を切り捨てる農政「改革」で、存亡の危機に直面しています。同時に国民の九割以上が、輸入農産物に不安をもち、安全・安心な食料を求めています。豊かな可能性をもつ北海道農業を、国民の食糧供給基地として多様に発展させる方向へ農政を変え、農林漁業の再生によって地域経済の振興をはかります。

 

@

米対策、みんなが担い手の農政をすすめます

  WTO農業協定で輸入されるアクセス米は、年76万7000dにおよび、道内米生産量61万5000トンの1・2倍に匹敵します。

主食の米は、自由化から外し、〃食糧主権〃を尊重した貿易ルールに改めさせます。

ミニマム・アクセス米を削減・廃止し、稲作経営対策の充実、米価の下支えとして不足払い制度の創設を国にはたらきかけます。

10ヘクタール以下の稲作経営を「担い手」から外して小規模農家が参加できない農政「改革」の大幅見直しを求めます。規模の大小、兼業を問わず、いまの家族経営が大事な担い手に認められる農政に転換します。

オーストラリア(豪州)とのFTA(自由貿易協定)交渉については、北海道の農業及び地域経済・社会全体に甚大な打撃を与える恐れがあることから、農畜産物の交渉対象から除外することを政府に要求します。

A

価格、所得保障を充実し、食料自給率を早期に50%台に回復します

価格・所得保障の農業予算に占める割合は、英・独・仏は六〜七割、農業予算の主役であり、食料自給率を高める支えになっています。道の約2700億円の農業予算のうち、七割を占める農業土木予算を見直し、価格・所得対策費を三割まで引き上げ、家族農業を支援します。

輪作体系を確立するために、小麦、馬鈴薯、ビート、豆類など畑作基幹作物の価格・所得保障、緑肥作物への補助を増額し、北海道の畑作を育てます。

セーフガードを機敏に発動して道産野菜を守り、野菜価格安定事業の保証基準額の引き上げを国に求めます。道費負担を増額し、対象枠を拡大します。堆肥化施設の助成など有機栽培を援助します。

酪農は、再生産可能な加工原料乳価格を保障し、循環型で持続可能な酪農経営を応援します。酪農ヘルパー制度の道費助成制度を見直し、現行予算(640万円)を大幅に増額して農家負担を軽減します。農家の創意を生かした家畜糞尿の堆肥づくりを援助します。

B

北海道から「食の安全・安心」を発信し、新規就農者の支援をすすめます

「遺伝子組み換え条例」による規制を厳密にするとともに、遺伝子組み換え食品の表の義務化や規制の強化を国に働きかけます。

輸入小麦の残留農薬への不安が高まり、十勝の全校実施をはじめ、学校給食への国産小麦使用が増加しています。道産小麦や大豆を百%使用したパンや納豆をはじめ、安心・安全な地場産の学校給食を推進します。

有機農業など生態系と調和した生産、朝市や産直など地産地消のとりくみを支援します。共産党は、国の制度として青年農業者支援制度(月15万円、三年間程度)を提案しています。すでに北海道・千歳市(新規就農者に月5万円、二年間、受け入れ農家に月5万円、一年間)で実施している新規就農者への生活費、農地・住宅・施設などの支援を広げます。

中学校の米飯給食を全道平均2・7回から3・5回にひろげます。道産米活用の助成(現在助成ゼロ)、道立病院など公的施設の道産米の消費拡大をひろげます。

C

BSE対策と輸入農水産物のチエックを強化します

アメリカでのBSE検査は、食肉処理される牛の1%未満にすぎず、検査方法もずざんなもの。国民の安全をないがしろにし、アメリカいいなりの牛肉輸入再開は許せません。

国内の牛の全頭検査、トレーサビリティなどを推進するとともに、BSE発生農家の経営再建支援事業や肉骨粉処理対策などのBSE関連対策の継続を求めます。

輸入食品のうち、港や空港で安全審査されるのは七%。輸入農産物のチエック体制の強化と原産国表示の徹底を図り、地方自治体が配置する食品衛生監視員を増員し、検査の充実を求めていきます。

D

漁業・水産業を振興します

  北海道は全国一の水産基地です。しかし、漁獲量の減少や無制限な輸入による魚価安な どで、漁業所得の減少と経営難、高齢化、後継者不足など危機的状況に直面しています。

漁業を立て直し、水産物の自給率(現在53%)を向上させるため、輸入を規制します。主要魚価の安定対策を国にはたらきかけ、道独自の魚価対策を働ききかけます。

試験研究機関の体制を維持し、科学的資源管理と増養殖技術・水産加工利用技術の開発を促進します。漁協や漁民の負担軽減のため、採算の目処が立つまで「種苗・生産センター」の運営費を道が助成するようはたらきかけます。

ホタテガイのウロやイカゴロ、貝殻、ヒトデ、魚網・廃船などの漁業系廃棄物処理施設への助成や調査・研究、リサイクル化を促進します。

森林や河川、浅海漁場を総点検し、水資源のかん養や魚つき保安林の造成・拡大、磯やけ解消対策などを促進します。トドによる網破損の被害補償、強化刺し網(漁具)の実用化を促進します。

日ロ地先沖合漁業協定、安全操業問題など対ロ漁業交渉については、日ロ交渉の抜本的強化を政府に求めます。日韓・日中漁業交渉などでも、漁業資源の持続的利用と、海洋生態系の環境保全の立場から努力するよう政府に求めます。

E

林業の再生で地域の活性化をはかります

  北海道は森林面積が558万f、北海道総面積の71%におよび森林資源にめぐまれいます。ところが、輸入材の増大と木材価格の低迷、造林や森林管理からの撤退で、道内の林業・木材産業は崩壊の危機に直面しています。

道産材の公共建設、土木事業への積極的活用など、道や市町村の援助で緊急に需要の拡大をはかります。道産材利用率を早急に50%に引き上げる目標と、達成期限を条例に明記するなど林業再生をいそぎます。

間伐を必要とする人工林約133万fに対して、「緊急間伐推進計画」を抜本的に引き上げ、間伐の促進に必要な雇用確保と道独自の助成をおこないます。また、六割をしめる国有林再生のために、森林組合や森林管理署、市町村が一体となって造林や間伐、林道整備などの長期計画を策定し、森林づくりをすすめます。

国有林労働者の大幅削減に反対し、専門技術の継承と人員確保、労働条件の改善を国に求めます。

 

四、子育て、教育条件整備の充実、少子化克服へ力をつくします

 

  子どもをめぐる痛ましい事件があいついでいます。少子化問題とあいまって多くの父母や関係者を悩ませています。北海道の「合計特殊出生率」は、全国1・25に対し1・13(全国44番目) と大変きびしい状況です。学校の耐震化など教育条件整備も大きく立ち遅れています。

 

@

少子化の克服と子育て不安を解消します

乳幼児医療費無料化を小学校六年生まで拡大、通院・入院とも一割の自己負担をなくし、所得制限は撤廃します。

三カ年で60カ所の保育所の増設で保育所待機児童と超過入所の解消をすすめます。

保育所の民営化はやめ、保育所や学童保育を拡充するための市町への支援を強めます。

児童虐待をなくすとりくみを強化します。相談・支援のための専門的な体制を充実させます。

A

教育条件を整備します

当面、すべての小中学校で35人学級化を実施、年次計画をもって30人学級をめざします。

道立高校110校の廃止計画を撤回し、再検討します。札幌の通学区域を見直し、縮小をはかります。

私学助成の道費上乗せ措置の削減計画を見直し、充実します。

遅れている学校耐震診断をおこない、学校・体育館などの耐震化を促進します。

学校給食費や高校の授業料など教育の父母負担の軽減をはかります。

B

みんなが気楽に楽しめるスポーツの充実と文化の振興をすすめます

  北海道は全国にさきがけて「北海道文化振興条例」がつくられています。これを生かし、スポーツ行政のゆがみをただす対策をすすめます。

各地でおこなわれている自主的な文化・スボーツ活動をもっと支援します。道立の文化・スポーツ施設を使いやすいものにするために、使用料の改善、住民参加の運営、必要な専門家と指導員の配置、ボランティアの活動を援助します。自主的な文化・スポーツ団体への助成や支援事業を充実します。

野球やサッカーなどができるグランドやフットサルやスケートボードのできる施設の増設など、気軽にスポーツを楽しめる環境を充実します。

学校教育の文化・スポーツを重視し、学校と連携して鑑賞助成をすすめます。道立の施設入場料を、高校生以下は無料にします。

「北海道文化財」「北海道文化基金」の充実をはかります。道民と専門家で、青少年の高齢者や障害者などの文化・スポーツ活動への支援事業などをいっそう充実させます。

 

五、中小企業に支援をはかり、地域経済の活性化をはかります

 

  北海道には23万6205の事業所がありますが、そのうち99・3%が従業員299人以下( 卸売業、小売業、飲食店、サービス業は99人以下)の中小事業所です。また、208万2791人の就業人口のうち85・2%が中小事業所で働いており、製造業の出荷額でも八割を占めています。
  北海道経済の根幹を担っている中小企業を応援することは、地場産業の育成と地域経済の発展にとって必要不可欠であり、その対策は急務です。
  ところが、道内の雇用の八割以上を支える中小企業への道の支援策はきわめて不十分です。道の中小企業対策を担う経済部の平成18年度当初予算は、大企業も対象となっている企業誘致の補助金を除けば、約405億円で、道の予算全体のなかでわずか1・5%にしかすぎません。

 

@

基幹産業にふさわしく、中小企業支援を強めます

企業立地条例に基づく進出企業への巨額補助金の投入にも係わらず、道内企業への波及効果ほとんとないことがマスコミからも批判されています。大企業への誘致助成制度を抜本的に見直し、地域に密着した地場産業の育成を図ります。

「中小企業振興条例」を制定し、中小企業予算を抜本的に増やします。

A

中小企業・業者に対する金融対策の充実をはかります

  いま、中小零細企業は、資金と仕事の確保に苦しんでいます。「不良債権処理」政策のもとで行われた「金融改革」で、道内の半数の信用組合がつぶされました。また、銀行などの「貸し渋り、貸しはがし」により、多数の中小企業が破たんに追い込まれました。

「地域金融活性化委員会(仮称)」を設置し、金融機関の一方的資金回収を抑えるとともに、地域産業への貢献度を評価し、地域産業を支えるよう地域金融の活性化をはかります。

中小企業振興資金の無担保無保証人融資の思いきった拡充をはかるとともに、保証料 率の引き下げを北海道信用保証協会に強く求めます。

道の制度融資の借り換え制度の利用促進に努めます。

B

地域に根ざす商店街の活性化をはかります

大型店や商店の一方的な撤退などにより、消費者、とくに高齢者の生活が困難を強いられています。高齢化社会に対応して、市街地にデイサービスや在宅所などを組み入れた空き店舗を少なくするとともに、共同注文、共同配送など、高齢者に優しいまちづくりなどの活性化対策に取り組むまちを支援します。

大型店の出店を規制し、地元商店街を応援する施策を充実します。
道の「大型店の立地に関するガイドライン(素案)」は、事業者に道や市町村が意見を述べるだけで強制力はなく、意見の内容に「需給調整」に係わることを禁ずるなど不十分なものであり、住民と地元自治体の立場からの見直しが求められます。

C

福祉・環境など、地域密着の公共事業をすすめます

公共事業は、公営住宅、福祉施設など生活関連の公共事業を拡大し、地元中小業者への発注を増やすとともに、「公契約条例」を制定し、「下請け・孫受け」などへの「丸投げ」を規制します。また、「条例」をつくり、道や市町村などの公共団体が委託する事業や工事で働く人の賃金・労働条件が「一定水準を下回ってはならない」ことを徹底します。

駅舎やターミナル助成制度や小規模工事登録制度の創設を広げて、仕事おこしに取り組みます。

D

食品、木製品加工や自然エネルギーを生かした産業を起こし、地場産業の振興をすすめます

本道の製造業の中核をなすのは農水産物の加工、木材・木工製品の加工などの資源加工産業です。これらの加工産業の振興、高度加工開発への支援を強めます。

地域に密着した風力、太陽熱、バイオマスなどの自然エネルギーの産業振興は、環境にやさしく、雇用拡大にもつながります。自然エネルギー・エコ産業への支援を強めます。

道産材による「ガードレール」や、間伐材を活用した「漁礁」などの実用化への取り組みに対する支援を強めます。

地域のさまざまな資源を発見・活用し、産業振興や住み良い地域づくりをめざす「地域再生」の取り組みが各地で広がっています。こうした地域の人びとの知恵と努力を結集した地域おこしを積極的に支援します。地域の農業、商業、工業などの異業種間の交流をつよめます。

E

エネルギー政策を見直します

高どまりの石油価格の値下げと安定供給を求めます。とくに、トラック、バス事業や漁業用燃料価格の引き下げと供給安定をすすめます。

海外依存のエネルギー政策を根本的に見直し、国内のあらゆる資源を汲みつくし、安全な新エネルギー開発など総合エネマギー政策の確立をめざします。

原発を基幹エネルギーと位置づけるエネルギー政策の転換、当面、泊原発の3号機増設とプルサーマル計画の中止、新耐震設計審査指針にもとづく見直し・補強など1・2号機の安全性の点検、幌延深地層研究計画中止を求めます。

 

六、ムダと浪費の大型公共事業を見直し、生活環境整備を重視します

 

  道は、「財政が厳しいから」と、道民に〃痛み〃を強いながら、借金財政のおおもとになった大型公共事業 国直轄の「ムダなダム」、苫小牧東港などの大水深岸壁、「車の走らない高規格道路」 は手放しで推進するなど、相変わらず国に追随する姿勢をとっています。前知事が「時のアセスメント」(事業の見直し)で士幌高原道路など九事業(2000億円) を中止したのとは対照的です。
いま求められているのは、公共事業の中身を、従来のゼネコン奉仕から、生活・環境・安全優先の公共事業に転換することです。
  共産党は、事業の必要性、採算性、環境への影響の三点から公共事業を総点検し、道民生活に密着した公共事業をすすめます。

 

@

公正な評価制度を確立し、道民参加で公共事業をチエックします

公共事業の計画段階、事前、着工後のそれぞれの段階で、事業の必要性、採算性、環境への影響という三つの角度から住民参加と徹底した情報公開のもとで公共事業を評価する「事業評価制度」に改訂します。

A

サンルダム、苫小牧東港などのムダな大型開発を中止します

多目的といいながら、利水・治水両面で目的が失われ、開発破壊も心配される平取ダムなどのダム計画を全面的に見直し、中止します。

明確な治水計画もなく、利水計画も不明で、漁業者の反対も強いサンルダムは中止すべきです。

5〜6万d超の大型船の入る見込みがないマイナス14メートルの大水深岸壁( 苫小牧東港や石狩湾新港) の建設は凍結・中止を求めます。

採算がとれる見通しもなく、車も走らない高規格道路(根室、本別〜釧路)、オジロワシが営巣する地域を通る北見の高規格道路、広域農道(オホーツク西部、空知東部南 )、使うあてのない大規模林道(平取〜えりも線、置戸〜阿寒線)の建設は直ちに凍結し、計画を全面的に見直します。

B

住宅、福祉、環境など道民生活優先の公共事業をすすめます

公共事業を、雇用や地域経済への波及効果が大きい福祉、教育、環境中心にきりかえます。当面三年間で特別養護老人ホームを40カ所、公営住宅を6000戸、保育所を60カ所それぞれ新設します。

障害者、高齢者のグループホームの建設に取り組みます。

遅れている学校や体育館の耐震診断と耐震改修の促進を急ぎ、耐震診断は来年度中に100%を目指し、耐震改修も計画的にすすめます。

個人が住宅を改修する際に、自治体が経費の一部を助成する「住宅リフォーム助成制度」は一件の額は小さいものの、地域経済活性化にも役立ち、市民にも業者にも喜ばれ、全国に広がっています。こうした仕事おこしにも役立つ制度の拡大に努めます。

C

「口利き」と天下り、企業献金の禁止で「官製談合」を根絶し、清潔な政治を実現します

  五年前の上川支庁の農業土木工事をめぐって、前知事や国会議員、自民党、公明党、民主党の各道議による「口利き」の実態が明らかになりました。昨年10月には、自民党の現職道議が支持者からワイロを受け取り、道の幹部に働きかけて手ごころを加えさせた斡旋収賄罪で逮捕される(その後に辞職)という事態が発生しました。
  住民無視のムダな公共事業が横行する背景には、このように、「政治とカネ」の関係など、特定の政治家などによって行政がゆがめられている問題があり、ここに抜本的なメスを入れなければなりません。

行政をゆがめる「口利き」を防止するため、鳥取県のように、道議などの「口利き」情報を記録し、公開するなどの条例を制定して有効な対策をとります。

談合を手助けしているのが、天下りと企業献金です。道の幹部職員については、在任中の業務と関わりのある企業等への天下りを禁止します。また、本来、企業献金は禁止すべきですが、少なくとも、道の指名業者からの政治家への献金は直ちに禁止します。指名業者からの献金を中止する条例をつくります。

 

七、地方切り捨てと市町村合併の強制をやめ、市町村を応援し、地方自治をひろげます

 

@

合併強制をやめ、「合併構想」を見直します

180の市町村を五年間に60に削減する「合併構想」は、関係市町村長の同意も全くえておらず、基準を人口三万人以上にするなど地域の実態をかえりみないものです。合併強制には反対します。合併する、しないは住民の意思にもとつき、十分な情報公開のもと住民投票を実施すべきです。

A

道の「行財政改革」を見直し、市町村を応援します

道民生活切り捨ての「新行財政改革」や業務の民営化など職員削減をすすめる「職員数適正化計画」を撤回し、道民参加で見直します。市町村が自立(律)と連携を含む多様な自治をめざしています。道政が市町村のパートナーシップとなって応援する道政へ根本的にきりかえをはかります。広域連携への支援を強めます。

B

産炭地・過疎地などに対する特別支援をおこないます

福島県は、泉崎村に対して38億円の基金貸付を行い、財政の自主再建を支援しました。道は、産炭基金の貸付を突然「ヤミ起債」よばわりして産炭市町村を苦境に追い込みました。あまりにも理不尽なやり方です。産炭地や離島・過疎地など苦難の多い市町村への温かい支援を実現します。

C

地方自治をたかめる道州制論議をすすめます

「道州制特区推進法」は、地方分権をひろげるものではないので撤回し、根本的見直しをすすめます。「道州制の先行実施」は制度いじりに終始しているので反対します。住民の福祉向上に役立つ開発局などの連携共同事業の拡充をはかります。道民参加で自治と分権についての議論をすすめます。

 

八、憲法と平和、教育基本法を守ります

 

  戦後60年をへたいま、過去の侵略戦争を正当化する動きが公然と頭をもたげ、自民、公明の与党だけでなく、民主党も競い合って憲法九条を改悪し、日本を「戦争をする国」にしようとしていることは重大です。教育基本法を許さないたたかいも正念場です。
  アメリカが世界でおこなう先制攻撃の戦争に、米軍と自衛隊が共同作戦で対応する危険な計画が進行しています。
  共産党は、憲法と平和の理念を地方自治に生かすために力をつくします。

 

@

憲法改悪を許さず、教育基本法を守ります

「海外で戦争をする国」づくりを狙う憲法改悪に反対し、広範な道民のみなんさと力をあわせて憲法を守ります。国民が望む教育の改革に逆行し、教育への国家介入を無制限に拡大する教育基本法の改悪に反対し、いまの教育をよくするために力をつくします。

A

米軍機訓練の千歳移転に反対します

米軍と自衛隊の軍事一体化をはかり、基地強化につながる米軍機訓練の千歳移転に反対します。矢臼別での沖縄海兵隊移転訓練と小銃実弾射撃訓練の中止を求めます。

 

九、道民に開かれた道議会に改革します

 

@

代表質問を毎回の定例会に復活させます

自民、民主、公明らが共産党の反対を押しきって議事規則を改訂し、四年前から道議会の代表質問は三月、九月の定例会のみにさせられました。代表質問は、各党の基本的立場と見解を示すものであり、年四回実施するのは議員・会派の当然の努めです。毎議会に代表質問を実施するように改めます。予算委員会の時間制限を撤廃し、活発な論議を行います。

A

海外視察(議員1人120万円)を凍結・中止します

福祉を切り捨てながらこの四年間、自民党40人、民主党34人の道議は一人120万円の限度額をほぼ使ってスペインなど海外旅行に出かけました。その視察を道政の提言にどう生かしたかは全く不明です。自民、民主はこの特権にしがみついています。キッパリ廃止すべきです。

B

政務調査費の削減と使途の全面公開をすすめます

道議一人当たり毎月53万円もの政務調査費が払われていますが、使途がいっさい公開されないため、「第二報酬」ともいわれる程です。すべての支出に領収書の添付を義務づけ、全面公開すべきです。同時に、53万円を2000年までの48万円に戻すことを提案します。

 

 

冬期援護制度と特例一時金は命づなです

「ほっかい新報」11・12月号外

 

 

くらし・福祉優先市民にあたたかい札幌市政を

  ─札幌市長・市議選挙にのぞむ日本共産党の訴え

 

2006年10月16日 日本共産党札幌市委員会

 

はじめに

 

  札幌市民のみなさん。
  二〇〇三年六月に上田文雄市長が誕生し、これまでの「オール与党の市政」から大きく変わったもとでの初めての市議会議員選挙がおこなわれます。
  格差社会や国民に増税と負担増の“痛み”を押しつけている国の悪政に対して、札幌市政が「住民の福祉の増進を図る」(「地方自治法第一条」)本来の役割を発揮し、住民を守る「防波堤」としての役割がますます求められています。
  みなさん。今度の市長・市議会議員選挙で、地方自治体の役割が発揮され、くらし・福祉優先、市民が誇れる札幌市政と市議会をつくろうではありませんか。

 

1、選挙の意義と争点

 

  今回の選挙は、市民にとって大変大事な選挙です。
  第一は、自民・公明政権による異常な大企業中心の政治のもとで、広がるくらし・福祉破壊をはね返し、札幌市政が国の悪政から住民を守る「防波堤」の役割を果たすのか、それとも国とともに悪政の推進者となるのか、鋭く問われているからです。
  政府がすすめる「構造改革」のもとで、格差が広がり、市民生活の貧困化が深刻にすすんでいます。
  〇五年度の札幌の生活保護世帯数は三万三千四百六十世帯にのぼり、全国十五の政令指定都市の中で、二番目に多い保護受給率になっています。また、就学援助費受給者数は十四万四千人で、小中学生六人に一人(一五・七%)が認定されています。
  国保料、介護保険料の改定による負担増に、住民税の大幅引き上げが重なり、とりわけ高齢者の生活を直撃しています。
  共産党市議団が実施した市政アンケートでは、国保料、介護保険料の改定による負担増に対する怒りと、負担軽減を求める切実な声が多数寄せられました。
  市民のくらしを守る札幌市政の役割発揮がますます求められています。
  第二は、地方自治体が「住民の福祉の増進を図る」(「地方自治法第一条」)という地方自治体の本来の使命と役割を発揮し、市民のくらし・福祉優先、市民サービスの充実をめざす市政と市議会をつくるか、どうかです。市民の目線でがんばりぬける会派・議員をどれだけ増やせるか、が問われています。
  財政難を理由にした福祉の切り下げと市民負担増、市職員の削減と公務の民間委託などを中止し、くらしと地域を守ることがますます求められています。
  市民に温かい市政、希望のもてる札幌をめざして、日本共産党はみなさんと力をあわせます。

 

2、いま、市政と市議会はどうなっているか

 

(1)上田市政の三年間

 

@憲法と地方自治を尊重する政治姿勢と、「市民参加・対話」型の行政姿勢

 

  〇三年六月に上田文雄市長が誕生して、札幌市政はこれまでの自民党市政・「オール与党の市政」から大きく変わりました。以前の自民党主導の市政との最も大きな違いは、上田市長の政治姿勢とその実践にあります。
  三年前の市長選挙で上田氏は基本姿勢として、@市民参加のための「徹底した情報提供」、A市民と職員の提言が生かされる「対話の市政」、B市民の力を生かし自治の息づくまちづくり、「脱・不公平が基本のまち」をかかげました。
  実際に、各地で市民対話(タウンミーティング)を行うとともに、市民団体が希望すれば懇談し、要望を聞き、政党との関係でも年四回の定例議会ごとに共産党を含めた各政党・会派との提出議案の説明と懇談を行うことをつらぬいています。これまでの板垣・桂市政ではありえなかったことです。
  また、自民党が強く働きかけたオリンピック招致問題でも市民アンケートの結果、「賛成」「反対」「わからない」とほぼ三分したことをふまえ、「市民世論は招致とはいえない」と招致を断念しています。
  上田市長は、市長室から日の丸を撤去し、市主催の新年互礼会での君が代斉唱を中止しました。
  憲法九条の改定の動きにも「九条の世界的意義」「世界に誇るべき大切な財産」と強調し、反対を表明(〇五年二月二十三日の共産党代表質問への答弁)。
  真駒内の第七師団をかかえた市長として、イラクへの自衛隊派兵にも反対の態度を表明したことは、注目すべきものです。
  しかし、国と道の悪政から市民を守る市の独自施策が求められていますが、介護保険の居住費などの負担対策は措置されていません。また、帯広市などが実施する障害者の利用者負担(原則一割)軽減策も不十分さがあります。
  他方、その中でも市民の利益に照らして前進しているものもあります。例えば(イ)中小企業支援の融資=五百億円の元気基金の創設、これまでほとんど利用できなかった無担保無保証人融資を千四百件、八十億円も実行、(ロ)障害者施策では、交通費助成の継続、精神障害者の通院医療費の本人負担の半額(五%)助成、(ハ)小・中学校の正規教員の増員、(ニ)市電を再評価し、存続を決定、(ホ)子どもの権利条例の制定準備、(ヘ)一部地域での建物の高さ制限の導入などです。

 

A「財政構造改革プラン」で、財政難を理由に市民負担増計画

 

 上田市長は、国の「三位一体の改革」による今年度二百八十三億円もの地方交付税削減、これまでの「オール与党」時代の開発優先のツケなどでつくり出された財源不足に対応する計画として、〇四年に「財政構造改革プラン」(以下「財政プラン」)、今年二月には「集中改革プラン」を策定しました。
  「財政プラン」の実施では、敬老パスが敬老カードに制度変更・有料化が行われました。無料・無制限だったものが、一〜二割の自己負担、年間利用額五万円が上限という改悪です。
  これに反対する市民運動が、札幌敬老パスを守る連絡会や老人クラブなどでねばり強く取り組まれ、上限を当初案の二万三千円から五万円に、買い足し・払い戻し制度導入など、部分的ですが改善させました。
  また、家庭ごみの有料化については、今年六月の第二回定例議会での共産党の代表質問に上田市長が「相当に厳しい」と年度内実施を見送る答弁を行いました。

 

B不急の大型事業の推進

 

  バブル期の大型開発計画、北一条周辺の都心巨大開発である「創世3区」(総事業費二千四百億円、市費八百億円)の開発プランは、〇四年に共産党市議団の代表質問に対して「巨大計画はない」と答弁し、事実上現在は中止されています。
  しかし、いま新たに着手したのが札幌駅前通り地下通路事業(総額二百二十億円)です。上田市長は、就任直後の〇三年度政策予算では、いったんは設計費を未計上(自民党が修正案提出したが否決)でしたが、〇四年度以降は予算を計上し、本格着手にすすんでいます。これらは、自民党・財界の要望に沿ったものとみられます。
  上田市政の施策全体の特徴は、国の悪政からの防波堤の役割を担う点での弱さ、財政が厳しい時に急いで着手すべきではない大型事業の推進など、いまだ住民のくらし優先に変わったとは言いがたい面があります。
  こうした二つの面をもつ上田市政が、国の悪政から住民を守る「防波堤」としての役割をしっかり果たし、前進させる力は、市民の世論と運動です。日本共産党の果たす役割もいよいよ重要です。

 

(2)上田市政転覆を公然とかかげる自民党。市民に「痛み」押しつけの公明党、民主党

 

@増税と負担増を推進し、上田市政の転覆に公然とのり出している自民党

 

  自民党は、市の財政が厳しい中、二百二十億円もかけて札幌駅前通り地下通路などの大型開発の促進を求める一方で、市民と地元中小企業が求めている住宅リフォーム条例に反対しています。その一方で市営住宅の家賃・駐車場の料金、区民センターなどの減免制度の廃止など新たな市民負担増に賛成し、市民のくらし破壊を推進しています。

 

A国政では庶民増税を提案し、市民負担増にすべて賛成してきた公明党

 

  国政で庶民大増税を提案し、格差社会と貧困を押しつけてきた公明党は、市政でも敬老パスの改悪、すこやか検診・がん検診の料金値上げ、市営住宅家賃・駐車場料金の値上げなどあらたな市民負担増にすべて賛成しています。
  平和の問題でも自衛隊のイラク派遣中止を求める意見書や、公共事業受注企業から政治献金規制に関する意見書などに反対し、市民の願いに逆行しています。

 

B市民に「痛み」押しつけでは、自民とかわらぬ民主党

 

  民主党は、急ぐ必要のない駅前通り地下通路事業をすすめる一方で、敬老パスの改悪、市営住宅家賃・駐車場料金の値上げ、国民健康保険料、介護保険料の値上げなど新たな市民負担増に賛成するなど、この点では自民党と変わりません。
  また、敬老パス改悪に反対または存続を求める請願・陳情、市営住宅家賃・駐車場料金の「見直し」に反対する請願、下水道料金の生活保護世帯の減免廃止に係わる請願、国民健康保険の賦課方式の変更等に係わる請願に、ことごとく反対するなど、市民の願いに背をむけています。

 

3、日本共産党市議団の役割と実績

 

  共産党市議団(八人)は、議案提出権を持つ議員団として、くらし・福祉優先の市政をめざし、みなさんと力を合わせ全力をあげて奮闘してきました。
  また、これまでの「オール与党」体制が変わったことにより、会派間の関係にも変化が生まれ、市民要求にもとづく一致点での共同をすすめると同時に、野党に転じた自民党が反上田の立場で党利党略の行動に出た時には、市民の根本利益を守ることを優先に対応してきました。

 

(1)共産党市議団の三つの役割

 

@市民の切実な要求実現の先頭に立って奮闘する党です

 

  市議会への請願の紹介議員は共産党がトップです。「乳幼児医療制度の拡充をもとめる請願」「現行制度での『敬老パス』存続をもとめる請願」など二百六十件の請願のうち二百五十八件(九九・二%)は共産党だけが紹介議員になっています。草の根で住民と結びついている共産党だからこそ、市民運動と一緒に要求実現のために、奮闘することができるのです。

 

A建設的提案で市政を動かす党です

 

  地元業者からも歓迎される住宅リフォーム条例を提案し、否決されたとはいえ他会派もその有効性・経済効果を認めています。
  中小企業向けの無担保・無保証人融資制度の充実、ルールなきマンション建設に歯止めをかける高さ制限の導入(今年三月から)、期限付き教員採用の解消をもとめ、正規教員の増員をはかりました。
  市民から批判の強い政務調査費の使途の全面公開、指定業者などへの市幹部職員の天下り禁止や、出資団体の見直しを提案し、すでにいくつかは実現しています。
  議案提出権を持つ議員団として、不正を許さない清潔な党だからこそ、市民の立場で積極的な提案ができるのです。

 

B平和と憲法を守りぬく党として、議会論戦をリード

 

  共産党市議団は、代表質問でくり返し上田市長の憲法や教育基本法についての見解をただしてきました。
  〇三年十二月議会では、自衛隊のイラク派兵について質問し、市長は「反対である」と答弁しました。
  〇四年六月や〇五年二月議会では、憲法について「憲法九条は…日本が世界に誇る理念として大切にしていかなければならない」と答弁。
  今年の六月議会では、教育基本法について「憲法の精神を教育の場で生かすのが教育基本法。行政は教育条件の整備こそやるべきで、教育内容に介入してはいけないと定めた十条は眼目に当たる条文である」との答弁を引き出しました。
  侵略戦争に反対し、主権在民をつらぬいた共産党だからこそ、憲法、教育基本法を守り、平和のためにいっかんして論戦をリードすることができるのです。

 

(2)市民とともに力をあわせる党だから、切実な市民要求実現に全力

 

―敬老パスの制度改悪に反対し、一部改善させる

 

  敬老パス改悪反対の立場で議会のたびに質問し、〇五年四月から敬老カードに改悪された後も、札幌敬老パスを守る連絡会や老人クラブの方々と一緒に、ねばり強く改善運動にとりくみました。その結果、今年度から、年間五万円(五枚)までの追加購入と、未使用カードの返金ができることになりました。さらに改善にむけ力を尽くします。

―家庭ごみ有料化を今年度(〇六年度)断念させる

 

  市民団体と協力して、毎年「札幌ごみ問題を考える集い」や「札幌ごみ問題シンポ」を開催し、有料化の問題点とごみ減量のための抜本的対策について、市民のみなさんとともに議論をつみ重ねてきました。
  市民運動と共産党市議団の議会での論戦が実り、今年六月議会での共産党市議団の代表質問に対して、市長は「有料化実施は相当に厳しい」とのべ、今年度の実施を事実上断念したことを明らかにしました。

 

―住みよい街づくりに力尽くす

 

  住民のみなさんと運動してきた路面電車の存続が確定しました。
  地下鉄のエレベーターを全駅に設置すること、地下鉄ホーム安全柵を東西線から順次設置されることが決定しました。
  ほぼ全域に建物の高さ制限も実施され(今年三月)、桑園駅前の40階建て超高層マンション計画をストップさせました。
  耐震偽装対策で、マンションの構造審査職員の三人増員。抽出による構造計算のチェック、構造計算書調査費用への補助など不十分ながらも対策がとられました。
  清田区有明最終処分場建設計画を〇四年十二月に白紙にさせることができました。

―子育て、教育環境の拡充、障害者福祉の充実、女性の人権を守って

 

  〇四年度から乳幼児医療費助成制度を就学前まで拡大。一億二千六百万円の負担増になる保育料の値上げ計画を実施させていません。
  児童虐待対策の強化を求め、児童相談所の児童福祉司を二十二人から二十六人に四人増員、保健師を新たに一名配置させました。
  〇四年度から小学一年生の三十五人学級が実現、〇五年度は小学二年生、今年度は中学一年生に拡大されています。
  精神障害者と関係者の永年の要望であった二十四時間緊急相談センター(精神科救急医療情報センター)が〇四年六月に開設。
  手話通訳者の定員二名増員(九人から十一人に)と、残業代金の未払い分五百二十九万円を払わせました。
  DV対策の充実を繰り返しもとめ、他の政令市に先がけて〇五年十一月に「配偶者暴力相談支援センター」が設置され、総合的な支援体制の拠点となっています。開設と同時に、相談窓口の夜間延長、土・日・祝日の体制を充実させました。

 

―市議会の改革をめざして一歩前進

 

  市民の税金であり、その使途の透明性をはかることは不可欠という立場から、いっかんして政務調査費の全面公開を提案してきた結果、昨年四月分から五万円以上の使途について公開されました。
  また、議員報酬や期末手当の一〇%削減を提案。〇五年十二月から期末手当は一〇%、総額四千三百四十万円の削減が実現。費用弁償は一日一万二千五百円を一万円に削減させました。
  「観光旅行」との批判が強い議員の海外視察について、共産党市議団は議員個人の海外視察費での旅行の中止を求めてきました。共産党市議団は、十四年前から議員個人の海外視察費をいっさい使っていません。
  〇三年四月以降今年七月までに、自民は二十二人で千百万円、民主は十人で六百七十万円、公明は三人で五十万円、新政クラブは二人で三十四万円も使っています。

 

4、くらし・福祉優先、市民にあたたかい市政を

 

─日本共産党の提案─

 

  共産党市議団がおこなった「市政アンケート」に、市民のみなさんからたくさんのご意見が寄せられました。それにこたえ、議会の質問などに反映するとともに、市議選挙にむけての重点的な政策としてまとめました。
  さらに、寄せられた要望を議会に届け、その実現のために全力をあげます。
  厳しい財政のなか、総額二百二十億円の札幌駅前通り地下通路建設工事は凍結・先送りさせます。
  財源確保のために、法人市民税の超過課税を一四・五%から一四・七%に(一年間で二億六千万円、五年間で十三億円の増収)もどします。

 

(1)市民負担増に反対し、障害者、高齢者の福祉の充実をすすめます

 

  市民負担増ストップ…弱者に負担が重くなった国保料や介護保険料の改定で不満が続出しています。
  税制改悪によって住民税が二〜八倍になった方も少なくありません。こうした市民負担増を抑え、軽減策をとらせます。
  障害者自立支援法実施に伴う市独自の軽減策の充実…障害者の施設・サービス利用料の一割負担に対する市独自の軽減策を充実します。
  国に対して利用料上限額の引き下げなど抜本的改善を求めます。
  敬老カードの改善、国保料・介護保険料の負担軽減…敬老カードはさらに、上限額の引き上げを行います。低所得者への利用者負担額の軽減をはかります。
  介護保険料・利用料の負担軽減をはかります。
  高すぎる国民健康保険料の引き下げます。資格証明書の発行は、悪質滞納者に限定し、皆保険制度を守ります。国保料の支払い困難世帯にていねいな納付相談を行い、保険料の減免や分割納付に応じます。
  特別養護老人ホームの新増設…特養ホームを緊急に新増設し、四千六百四十八人(〇六年六月末)もの待機者の解消をはかります。
  国の参酌標準による特養ホーム等整備の抑制をやめさせ、十分な予算の確保を求めます。
  質の高いサービスを継続して提供するために、介護ヘルパーの身分保障を確立させます。

 

(2)くらしと雇用、営業を守り、地域経済の振興を

 

  住宅リフォーム助成条例の制定…一回三十万円を限度に、住宅リフォーム工事総額の一〇%を助成します。五億円の予算枠で百億円以上の経済波及効果が見込めます。
  雇用の確保…季節労働者に対する冬期の生活の支援策と冬期間の就労事業の確保をはかります。
  地元業者への発注優先をつらぬきます。
  公的雇用確保をすすめます。
  学卒者や若年就職希望者への職業訓練の機会をふやすとともに、不安定雇用を是正します。安心して働ける労働環境を整備するよう働きかけます。
  空き店舗対策、商店街振興…空き店舗対策として「商店街緊急活性化事業補助金」(一振興組合五百万円)の新設など商店街に元気をとりもどします。
  大型店の進出を抑制し、商店街地域振興条例を制定して、活性化策にとりくみます。
  元気基金の金融機関への預託を行い、貸付利率を引き下げます。

 

(3)未来を担う子どもが、すこやかに育つように

 

  保育所の新増設…今年四月で三百十九人の待機児童と五百二十六人の定員を超える入所を解消するため、保育所の新増設を促進します。延長・休日・障害児保育にたいする補助金を拡充します。
  保育料値上げストップ…保育料値上げはストップさせます。公立保育園の民営化、公立幼稚園の統廃合は許しません。幼児教育での公的責任をしっかり果たすことをもとめます。
  学童保育の充実…小学校高学年にも学童保育の対象を拡大します。空白校区をなくします。民間学童保育所の施設や指導員に対する補助の増額をはかります。
  どの子にもゆきとどいた教育…当面三十五人学級を全学年で実現し、さらに三十人学級の早期実現をめざします。
  正規雇用を拡大し、期限付き(一年雇用)教員を減らします。
  学校の耐震化…特に危険度の高い十一校については直ちに耐震補強工事を実施します。
  これまでの進捗状況ではすべての耐震補強を終了するには百年以上かかります。工事のテンポを早め、耐震化を促進します。
  子どもの権利条例の制定…子どもの発達・成長する権利と意見表明権を尊重し、権利救済のオンブズパーソン制度を盛り込んだ条例の早期制定をめざします。

 

(4)環境を守り、快適な住宅とまちづくり

 

  家庭ごみの分別・リサイクル…家庭ごみの有料化に反対します。生ごみの堆肥化、紙ごみの分別・リサイクルを徹底します。ごみ処理費用を製造企業に負担させる「拡大生産者責任」の導入を国に働きかけます。
  除排雪の徹底…除雪業者への支援策の強化、ダンプの台数確保で生活道路や通学路の除排雪の徹底をはかり、安全な道路交通を確保します。
  市営住宅の新増設…応募倍率が新設で三十倍、空き住宅で四十五倍にもなっている市営住宅を増設します。
  既存住宅のエレベーター設置などバリアフリー化をすすめます。老朽化した市営住宅の建て替えを促進させます。
  マンション対策…高層マンションの乱立をおさえ、景観と住環境を守ります。
  建物の高さ制限をさらに実効あるものにして、周辺との調和をはかり、景観と住環境を守る街なみをつくります。
  マンション耐震偽装被害住民の耐震補強費用への補助など支援をはかります。再発防止のため、建築確認の審査の徹底と体制の強化をはかります。
  マンションの公共性に配慮し、固定資産税の軽減などにつとめます。
  緑と自然を生かしたまちづくり…国の天然記念物に指定されている藻岩山・円山の原始林と身近かな緑と景観を守ります。
  都心部を流れる河川を市民が水辺に親しめる川に復活させます。
  市電の延伸・ループ化をはかります。
  車の渋滞・排気ガスによる汚染をなくし、自然や景観と調和したまちづくりをすすめます。

 

(5)「平和都市宣言」が息づく札幌に

 

  憲法と教育基本法を守ります…「憲法九条は世界の宝」です。侵略戦争に唯一反対した共産党は、幅広い人たちと手を結び、憲法と教育基本法を守るため、全力をつくします。
  米軍機訓練の千歳基地への移転反対…基地周辺の騒音と事故の不安、市内の治安問題など、米軍再編に伴う千歳基地移転に反対します。
  平和事業の充実…平和教育を推進します。市庁舎や各区民センターロビーを平和展に開放するなど、原爆・平和展を継続的に開催します。ピースメッセンジャー事業は毎年継続します。

 

(6)市議会改革を促進します

 

  政務調査費の全面公開…議員一人に月四十万円支給している政務調査費について金額全面公開(現在は五万円以上の領収書添付)と支給額の削減を検討します。
  議員報酬一〇%削減と費用弁償(一日一万円)の削減をすすめます。
  議員個人の海外視察は中止…「観光旅行」との批判が強い議員個人の海外視察を廃止し、必要な場合は超党派の市議会視察団を構成します。
  外郭団体・出資団体の整理・統合…市の外郭団体・出資団体の整理・統合を行い、委託料や補助金等の支出を見直し、削減します。
  市幹部職員の外郭団体・出資団体、指定業者等への天下りを禁止します。

 

5、日本共産党の躍進で、くらしを守る力を大きく

 

  来年四月の市議選挙で共産党は、十区十一人の候補者を擁立し、全員当選をめざします。
  現在の八人から十一人の市議団になれば、市民のくらしを守る力が大きくなり、市議会での力関係にも変化が生まれ、市民に開かれたガラス張りの市政と市議会をつくることができます。

 

@市民のくらし・福祉優先の市政へと前向きに前進させることができるかどうかは、日本共産党の躍進にかかっています

 

  上田市政の誕生で、政府追随、自民党中心の「オール与党政治」は崩壊しましたが、国や道の悪政から市民のくらしを守る防波堤の役割を果たすことでは、不十分さがあります。
  急ぐ必要のない札幌駅前通り地下通路事業の一方で、財政難を理由に「財政プラン」で百三十三億円もの市民負担増を計画しました。
  しかし、ねばり強い市民運動と結んだ共産党市議団の議会論戦で、改悪された敬老カードを改善させ、家庭ごみ有料化を〇六年度はストップさせてきました。
  国や道の悪政にキッパリ対決し、草の根の力で住民と結びつき、「住民こそ主人公」をつらぬく共産党の議席がふえてこそ、自民党の党利党略を許さず、くらし・福祉優先の市政へと前進させていくことができます。

 

A十区十一人の候補者全員の当選で、すべての区民の声を市政に届け、発言力も大きくなります

 

  現職の再選、厚別区と東区の新旧交替、豊平区、清田区、南区の議席回復を必ず果たし、十一人の共産党市議団の復活で、十区すべての区民の声が届く市政をつくれます。
  代表質問の持ち時間が増え、市政の重要課題について本会議で数多く取り上げることができます。
  年四回の定例議会での代表質問の時間は、会派の人数によって増減します。三人以上の会派には基礎時間90分プラス10分×議員数が割り当てられます。現在の百七十分から二百分にふえることで、本会議での質問時間が長くなり、よりいっそう市民の声を取り上げることができます。
  六つの常任委員会のうち、五つまで二人の共産党議員が所属することができるようになり、市民の声を届ける力が増します。
  議会運営の要役の委員長、副委員長ポストも多くなります。委員会の民主的運営をリードすることができます。
  市民の声を届ける力が増し、市民の立場に立った委員会運営をすすめることができます。

 

Bガラス張りの議会、市議会改革を促進する力になります

 

 これまで開かれた議会改革をすすめてきたのは、共産党の提案と草の根の市民世論です。
  議員の特権にしがみつく議員でなく、市民の目線でがんばる共産党が伸びてこそ、議会のムダをなくし、活気ある議会をつくる道です。
  政務調査費の全面公開や議員報酬、費用弁償の削減、議員個人の海外視察の廃止など、税金の使い方の透明性を高め、市民に開かれた議会改革をすすめる力が大きくなります。
  市民のみなさんのあたたかいご支援で、共産党をのばして下さい。ぜひみなさんのお力添えをよろしくお願いします。
  次代を担う子どもたちの明るい未来をきりひらくため、ともにがんばることをよびかけます。

 

 

明日への希望がもてる北海道を

  ─知事・道議選挙にのぞむ日本共産党の訴え

 

2006年10月11日 日本共産党北海道委員会

 

はじめに

 

  道民のみなさん。
  いま、格差社会と貧困の広がりが一大社会問題になっています。所得の減少、増税と負担増でくらしの不安が広がっています。
  この大変なときに、住民を守るべき地方自治体 ─ 道政の現状はどうでしょうか。
  自民、公明が中心の高橋道政は、政府いいなりに、ムダな大型開発を温存し、そのツケをくらし・福祉の新たな切り捨てにむけており、地方自治体が「住民の福祉の増進を図る」(「地方自治法第一条」)という本来の役割を果たしていません。
  みなさん。今度のいっせい地方選挙で、国政でも、地方政治でも、道民に犠牲と、“痛み”を押しつけている自民、公明などにきびしい審判を下し、明日への希望がもてる北海道をつくろうではありませんか。

 

1、選挙の意義と争点

 

(1)国の悪政から道民を守る防波堤=道政をつくれる力を伸ばすか

 

  政府による庶民大増税と、医療・介護などの負担が押しつけられ、生活不安はかつてなく高まっています。どの地域でも、「なぜ、住民税が五倍にも十倍にもなるのか」「このままではくらしていけない」など、怒りがふきだしています。
  高齢者向けの年金大増税に加え、今年半減された定率減税は、来年一月に所得税で、六月に住民税で全廃となります。社会保障制度が次々改悪され、給付の削減と負担増によって、低所得者・社会的弱者の排除がすすんでいます。社会保障の